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最近、というか前からちょっと気になっているジャンルー。本格的に扱うつもりはないけど、今のシリーズは書いていて楽しいです。
今回はそのヒロイン設定ではなく、普通の並盛生(ツナのクラスメイト)。誰夢、というわけでもなく第三者視点で彼らとは直接関わらない感じでつれづれ書いていこうと思います。ついでに一度やってみたかった文体にも挑戦。

 





私の通っている学校は、変だと思う。何がと問われても答えがたくさんありすぎて困る。とにかく。どうして私がこの学校の生徒として日々を過ごしてるのか、私はたまに自分に同情したくなる。(ついでに泣きたくもなる)

まず朝。リーゼントの風紀委員が校門の前に立ち、風紀が乱れていないかチェックしていく。朝の登校にも命がけ。形から入りたがる日本人らしくない彼らを少しうらやましく思うんだけど、それでも服装の些細な乱れを彼らに指摘されるのはとても屈辱だ。(その髪型は校則違反じゃないのか!)だから私はこうして完璧に並盛の制服を着ている。ひざ下の長さも計算済み。

「君、ちょっと止まって」

華麗に、あくまでも華麗に風紀委員のチェックの目をすり抜けてこの地獄の門のような校門を通り過ぎようとしたのに。この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ、だったっけ。嫌よ。まだ希望は捨てたくない。閻魔様・・・違った、並盛を支配している先輩が気だるそうな声で私を呼び止めた。聞き間違いだったらよかったのに。

「はい。・・・雲雀先輩」
「君は制服を綺麗に着てる。これからも、そうして」

あの、並盛で一番権力を持っている雲雀先輩によくわからないけど、褒められた。(褒められた?)なに、天変地異の前触れ? というか私、雲雀先輩の前を毎朝今日の格好で通っていたのに、なぜ今日だけ呼び止められたんだろう。あ、わかった。いつもは先輩の視界に入っていなかったんだ! そう、そうに違いない。・・・・・・自分で言っておいてちょっとだけ悲しい。

教室に着いて、隣の席の子にあいさつをする。変わらない私の日常。私の席の隣は最近イタリアから転入してきた獄寺隼人くん。沢田くん以外にはとことん無愛想。おはよう、と言っても返事が返ってこないのもいつものこと。私は机に伏せっている獄寺くんに気を使って、最低限の物音しか立てない。獄寺くんが寝たふりをしていることにはもちろん気が付いている。それでも、獄寺くんがそのスタンスを貫くなら私もそうしようと思ったまでだ。隣の席の獄寺くんに私は大して何も特筆することはないのだけれど、ただひとつ。授業中堂々と煙草を吸わないでほしい。イタリアではどうなんだか知らないけど、ここは日本だ。それに獄寺くんが煙草を吸うと、隣の私の席にも当然副流煙が届く。・・・ガンになったら訴えてやろうか。煙草は嫌いなんだよね。

授業の始まるギリギリに沢田くんが教室に入ってきて。つい最近までダメツナと呼ばれていた沢田くんがこの教室の騒がしさをもたらしてきたのだから信じられない。みんなも少し変わった。些細な変化だけど、間違いなく沢田くんの影響。

お昼。私は数人の友達と一緒にいつもご飯を食べている。お弁当はお母さんの手作り。(たぶん愛情のつまっている冷凍の)お弁当を片付け、少しの間、おしゃべりを楽しむ。

午後の授業は退屈。食べると眠くなるのは人間として当たり前のことらしい、でもあえて私はそれに逆らうのだ。(なんてちょっとかっこいい?)つまらないからたまにノートの隅にらくがきなんかして。

沢田、なんて声が聞こえて私はさりげなく後ろのほうへ意識を向ける。ああ、問題が当てられたのかな。困ってるだろうな、沢田くん。でもここぞとばかりに私の隣の獄寺くんがカンニングペーパーを差し出すから問題なし。今日も並中は平和だ。

机にだらしなく顔を伏せ、隣の獄寺くんに怪しまれないように、私は笑った。




あとがき。
ほんとはもっと色んな人物について書きたかったんだけど、断念。リボーンの世界ってまぁ第三者視点から見ると変わった人が多くておもしろそうだよねーと。でも関わりたくはない、みたいな。
暇があれば書き直す・・・いや、書き足すかもしれません。
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