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別名・書きたくなったネタその1。夜寝る前にふと場面が浮かんで、その設定がツボに入ってしまったというどーしようもなく自己満足なブツです。
注意:名前変換はないので、地の文がとても少なく、会話文が多いです。ちなみに、というかこれが一番重要なことで、姉弟もの(義理)となっています。ありえない!と思うかたは見ないほうがよさげです。


わたしにはわたしのそれまで歩んできた月日があるんです。それはみんな同じ当たり前のこと。だから、わたしがわたしであるために、わたしは(わたし)でいた日々を忘れないようにしていきたいと思うのです。


コンプレックス+ラブ=シークレット


「姉さん、どこか出かけるんですか?」

小さな頃から似てない、似てないと言われてきた弟――正確には義弟さんですが――アレンが目の前に仁王立ちのようにしてきょうだん(教団?)の扉の前でわたしを呼び止めた。

「えぇー、少し外に出てみたくて」

師匠さんと旅をしていたころが懐かしいでしょう?とあの頃を思い出して可愛い可愛い弟にそう言うと、アレンは一瞬にして――あぁ、言いたくないです。アレンのお顔が可愛くないなんて・・・

あの頃、わたしはこの世界というものを何一つ理解していなくて、わたしより幼かったアレンだけが支えでした。この子のためにも頑張らなくては。それだけがわたしの中にいつもありました。わたしとアレンを育ててくれたマナさんと師匠さん。アレンはおかげさまでとっても強い男の子になっているそうです。

「姉さん、まさか一人で外に出るつもりですか!?」
「? ダメ、ですか?」
「な、ダメに決まってます! ただでさえ外は危険なのに!」

アレンはわたしによく「外は危険」だと言います。最近はラビも神田さんもリナリーも、わたしが外に出ようとするとみんな口にする言葉は違うけれど、その意味はみんな一緒。(わたしの方がお姉さんなのに)

「もう、みんなわたしを子供扱いして! アレン、わたしはあなたのお姉さんでしょう? 一人でも出かけれるし、迷子になるような年ではないもの」
「・・・姉さんはアクマの恐ろしさを知らないから――」

はっとしたようにアレンがわたしを見つめる。・・・大丈夫よ。わたしは何も知らないし、聞かない。マナさんが亡くなった理由も、アレン達がいつも傷だらけになってここに帰ってくる理由も。いつものように微笑めばアレンはほっとしたようで、少し淋しくもなりました。(わたしはそんなに頼りないお姉さんですか?)

「・・・わたし一人がダメでしたら、アレン。わたしと一緒に出かけてくれますか?」
「行きますからほっぺ膨らますの止めてください――もう子供じゃないんでしょう?」
「・・・アレンもわたしもまだ子供です」

アレンはわたしの言葉に何か言おうとしましたようで。でもやっぱりアレンは何も言いませんでした。その代わりにアレンの口から出てきたのは「姉さん、子供の特権って知ってますか?」なんていうものだった。



「大人の人に甘えられること、ですか?」
「・・・・・・」
「アレン? アレンの答えは何なのですか?」
「好きなものを好きと言えること――やっぱり僕はもう子供じゃないな・・・」
「そうなの? それじゃあわたしは――わたしはまだ子供ですね。ふふ、いいでしょう」
「僕は弟なのに子供じゃなくて、姉さんが子供っておかしくないですか?」
「むー、ならアレンも子供になってみては?」
「・・・後悔しないでくださいね。それと逃げないでくださいね。知りませんよ」

言いだしたのは姉さんだ――


「あなたが好きです、姉さん」





あとがき。異世界トリップ転生ものを書きたかった。で、なぜかDグレ。なぜか脱線。私が書きたかったのとは離れていったけど、まぁ、これはこれでいいや。楽しかったし。
以下、私が書きたかったブツ。


「ただでさえ、外はアクマがいて危険なのに・・・せめて外に出るときは誰かエクソシストと一緒に行ってもらって下さい」
「・・・・・・」
「姉さん?」
「・・・アレン。アクマって何ですか? それとエクソシストって? あ、もしかして神父さんのことですか!?」
「――姉さんがここまで箱入りだとは思いませんでした・・・」


みたいな話を書きたかった。別にジャンルは特定してなくて、無知なヒロイン設定に萌えたんです。爆 例えば、鋼の世界でなら「エド。エドワード・エルリックだ――ってアンタ反応薄いな。そこそこ名は知られてるつもりだったんだけど」「え、あ、すみません! 江戸・・・古風な名前ですね――」とか。妄想ばっかですいませーん!もう寝ます・・・
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